五段階読書法
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最近の自分の読書法を簡単にまとめておく。まだ不断に更新していく必要がある。
読書の基本目標は知行合一であるべきなので、娯楽を目的とする読書は本稿の対象外とする。本稿は書籍にも、中短編の文章を読むのにも当てはまる。
第一段階 速覧
この段階は私のようなせっかちな人間のために設けたものだ。良い本を手にすると、いつもいても立ってもいられずに読み終えたくなる。もっとも、どうなれば一冊を読み終えたことになるのか、よく考えればこれ自体かなり考え込むべき重大な問題ではある。だからどうしても抑えられないなら、自分を許してまず一度速く読んでしまえばよい。おおよその印象を残すだけでも意味がある。もう一つは、速く読んでみてこの本は精読に値しないと分かる場合で、これも自分の時間の節約になる。そういう観点からすれば、速読も必要ない。ざっと目を通して大体をつかめばよく、本を選ぶ過程だと思えばよい。
第二段階 演読
この言葉が私の造語かどうかは分からないが、要するに詳しく読むこと、作者の思考を頭の中で演じられる程度まで詳しく読むことである。この水準に達しないなら、理由はいくつか考えられる。
- 君の理解力が足りない、背景知識が足りない。この本はまだ君が読む時期に来ていない。
- 何度も読む必要がある。
- これは駄本である。
この三つをどう見分けるかは実に難しいことで、経験の蓄積が要る。一般に、ある領域をよく知るほど見分けは楽になる。
演読の目的は、本の内容を本当に消化し、作者の思想を理解することにある。
注意すべきは、この過程ではなるべくノートを取らないこと、ましてや線を引かないことだ。手元の忙しさで思考の怠惰を覆い、「真剣に読んでいる」姿を作って自分を欺いてはならない。
第三段階 抽出
本を閉じてノートを取り始める。本の情報量に応じて、一部を読み終えた時点でやるか、全部読み終えてからやるかは柔軟に決めればよい。
本を閉じてノートを取るのは、簡単で有効な自己点検の手段である。学んだことを紙の上にフィードバックすることを要求する。このノートは要点を列挙する形でよく、その要点から記憶し理解したことを復述できれば足りる。もちろん時間があれば詳しいほどよい。どうしても時間や条件がなければ、せめて本を閉じて自問自答するだけでもよい。
ノートを取り終えたら、本を開いて照合し、誤りや抜けがないか見る。
第四段階 ネットワーク化
読んだものを確実に身につけたいなら、鍵はそれを自分の知識体系の一部に変え、既存の神経回路網に接続することだ。基本的方法は次のとおり。
- 比較:すでに身につけた知識と比べ、どこが同じでどこが違うかを見る。既存の知識の別の姿なのか、あるいは重要な補完なのか。
- 反省:本に書かれていることに不正確なところはないか、詳しくないところはないか、あるいはより分かりやすい言い方に置き換えられないか。
第五段階 実践
これが最後の段階であり、最も重要で省略できない段階である。とりわけ方法論を示す本についてはそうだ。一冊の本の中に一つの重要な実践手段があり、それを君が理解し納得したなら、最善はそれに従ってやってみることだ。これが読書の最良の帰結であり、一冊の本にそんな点が一つあれば、価値は百倍である。
もちろん、すべての本に直接実践できる方法論があるわけではない。その場合は次善の策がいくつかある。
- 読書ノート。このノートは第三段階のノートの改良版とするのがよく、自分の理解で整理し直すか、自分の理解を加えるか、学んだ道理で新しい問題を説明する。
- 対話。この本を読んでいない人に内容を紹介する。相手に応じて適切な方法と内容を選ぶが、伝える思想の核は同じにする。
ここまで来て、だいたい一冊を読み終えたことになる。
最後に述べておくが、この五つの段階は厳密に切り離されたり順序づけられたものではない。実際に適用するときは柔軟に取捨し、交差させて行えばよい。ただし最後の段階だけは省略できない。それを省けば娯楽的な読書にすぎず、たとえ読んだのがかなり真面目な本であってもそうだ。
