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個人財務管理の15原則

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アメリカの大学の学部向け教科書である『個人財務管理』 は、内容がかなり豊富で、現金管理、株式・債券・投信・保険、住宅と車の購入、老後の計画、さらには遺言まで扱っている。十数年前の学部時代にこの本に出会わなかったのは残念だが、今読んだので、子供に教えるにはまだ間に合う。

この本はアメリカの状況を書いたものなので、多くの内容は原理的な参考価値しかなく、具体的な応用には中国の実情を参照する必要がある。だから私もざっと目を通しただけだが、本書が全体を貫く形でまとめた個人財務管理の15原則は、強い普遍性を持っている。ここに抜き書きして列挙し、ついでに簡単な私の理解を述べておく。

  1. リスクとリターンのトレードオフ:リスクとリターンは概して正の相関がある。だから「高リターン・低リスク」をうたうファイナンシャルプランナーは、ほぼ詐欺師と定義してよい。ただし絶対ではない。知識の差、情報の差によって、低リスクで比較的高いリターンを得ることはありうるし、逆に低リターンの商品が高リスクであることもある。ある種のネット貸金プラットフォームがそうだ。
  2. 貨幣の時間価値:複利を理解しなければ投資は理解できない。中国では義理で金を貸し借りするが、十年前に1万元貸して十年後に1万元返してもらう、年率7%で計算すればほぼ倍になっている。
  3. 分散はリスク低減に資する:いわゆる「東が暗ければ西が明るい」。ただし投資対象間の相関に注意すること。
  4. すべてのリスクが同じではない:分散はシステミックリスクを消せない。経済全体が崩壊すれば、どの株や債券を買ってもほぼ終わりだ。
  5. 競争的な投資市場の根源:入札の仕組みを通じて、市場は概して効率的であり、市場に勝つことはきわめて難しい。いわゆる「豚もそう考えている」という冗談のとおりで、要するにこの原理である。年率50%から100%のリターンを株式市場で得たいと言う人をよく聞くが、賭博を楽しむように祈るしかない。
  6. 税制要因が個人の財務意思決定に与える影響:カジノを開く者が儲かる。
  7. 流動性の重要性:高い流動性はプレミアムを、低い流動性はディスカウントをもたらす。生活費の3〜6か月分は確保しておくべきで、T+0やT+1で換金できるMMFや逆レポなどの商品に振り向けられる。
  8. 計画がなければ何も成らない:私は2015年末から財務の総括と計画を始めたが、効果は明らかだと感じている。
  9. 知識が最良の保障である:カモになるな。
  10. 重大な災害や事故の脅威から身を守る:掛け捨て保険こそ保険の本質である。
  11. 投資の時間軸:株式投資は少なくとも5年は持てるものでなければならない。ビットコインは私は少なくとも20年持つ。
  12. 委託・代理問題——販売手法に注意:広告を見ず契約書を見るほうが確かだと思う。
  13. まず自分に支払う:金を受け取ったら、まず貯蓄・投資か自己研鑽を考える。
  14. 金がすべてではない:正しすぎるほどの陳腐な言葉だ。
  15. さあ、行動を始めよう!投資と資産管理は早いほどよい。これまで始めていなかった人は今日から始めればよい。